通常、ファイナンスの世界においてポートフォリオといえば、「保有する有価証券の一覧表」のことを指します。
定義を広げて、「金融資産の一覧表」のことを意味するととらえる方もいます。
もともとポートフォリオというのは、イタリア語の「紙を運ぶもの」を意味する言葉です。
これは書類をはさむホルダーのことなのですが、有価証券をこのホルダーにはさんで保管したところから、金融の世界では「有価証券の一覧表」を意味するようになりました。
しかし一段と定義を広げて、「現金収入もしくは価値上昇をもたらすモノのすべて」のことをポートフォリオだと考えます。
なぜなら、ポートフォリオをそうとらえて財産形成を考えることが、個人投資家にとって現実的だからです。
そういう観点に立つと仕事からの収入は、あなたのポートフォリオの中で最も重要な資産だということが、認識できるはずです。
あなたの仕事は、毎月現金収入をもたらし、半年に一度はボーナスという現金収入を生み出す金融資産だとみなすことができるのです。
毎月金利を支払うほかに、半期ごとに配当を支払ってくれる債券と株式の中間のような金融資産だと考えることができるでしょう。
そのように仕事からの収入を含めてポートフォリオというものをとらえると、分かることがあります。
それは、ポートフォリオのリターンを最大化するには、仕事で成功することがいちばん重要だということです。
株式売買などではないのです。
自らの能力をもっと多くの金銭的価値に換えていくために、その会社で昇進しなくてはなりませんし、給料も上げてもらわなくてはなりません。
そのためには、本を読んだり、英語やパソコンを学んだり、専門知識を蓄えたりするための自己投資が必要です。
自分に対する投資を欠くわけにはいかないはずです。
株式をせっせと売買する前に、まずはせっせと自分を磨くそれが個人投資家にとっての「投資の王道」なのです。
現在の仕事が得手ではない、むしろ苦手であるという人は、本格的な資産運用を検討する前に、自分のキャリアを根本から考え直す必要があります。
「仕事が苦手だから株式売買で儲けよう」という考え方はまちかっています。
それは破たんへの道です。
「年収が低いので資産運用で何とかしたい」という気持ちを抱くのも本末輯倒です。
「月々のお小遣いがほしいので、デイトレーディングで儲けたい」という発想も筋悪です。
ちなみに、最後の相場師として知られ、1983年に長者番付で日本一になったことのあるK氏でさえ、「片手間で儲けようということでうまくいくはずがない。
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